

日々、さまざまなサイトを研究しています。
変わりゆく時代の中にあっても100年ブレない本質が、独創性を光り輝かせている――株式会社オリコム
株式会社オリコムは、交通広告を主力事業とする創業100年超の総合広告会社です。その新卒採用サイトを開くと「心を動かせ_変わるを楽しめ_」というキャッチコピーが左上に浮かび、画面いっぱいに鮮やかなグラデーションが広がります。さて、そこから何が出てくるのかというと……?「WEBデザイン研究所ブログ」がスタートしてからはじめて、同業他社の採用サイトを見た喜八屋の若手社員ふたりが、今回もディスカッションをしてみました。
【株式会社オリコム】
1922年創業。1928年、国鉄(現:JR)の有料広告第一号を手がけたことで、交通広告を先駆けて事業化。以後、交通広告を主力事業としてあらゆるメディアを取り扱い、企画から制作、イベントの実施まですべてを自社で遂行する総合広告会社である。東京都港区に本社を構え、大阪・名古屋・福岡・札幌に事業所を有し、その事業範囲は国外にも及ぶ。創業100年超の確かな実績と信頼を武器に、国内外で高いシェア率を有している。
創業100年超の広告会社がつくるサイトからは、
ブレない本質とフレキシブルな発想力が滲み出ていた。
「伝えたいことがあるなら、シンプルにドーンといきましょうよ!」そんな言葉が画面の奥から伝わってくるようなTOPページ。創業100年超の広告会社が手がけた自社の新卒採用サイトには、見る者の期待をいい意味で裏切る衝撃があります。でも、だからといって奇を衒っているわけじゃない。変わりゆく時代の波を乗りこなし、姿形を変えながらも、ブレない本質を軸にそこに在りつづけている企業。そんなカッコいい姿が、サイトから滲み出てくるようでした。そんなサイトに刺激を受けて、アイデアや気づきが泉のように湧き出てくるふたりのディスカッションを、ぜひお楽しみください。
「シンプルさ」を突き詰めたファーストビュー。
大胆な余白が与える衝撃と、その余韻で味わうカッコよさ。
第一印象としては、ファーストビューの大胆な余白の使い方と、このグラデーションのアニメーションがものすごいインパクト!
「イマドキなトレンド感」と「スペシャル感」がありますね。

私も岡部さんとまったく一緒で、ファーストビューが第一印象としてものすごく強く残りました。他の会社とは全然違う雰囲気で。
「この後何か出てくるのかな〜」と思ったら、ずっとこの感じで変わらなくて、えっ!?となった (笑)。
グラデーションもきれいで「シンプルを突き詰めた感じ」がすごいなって思いますね。
ね!「これで完成形なんだ!?」って。
私もえっ!?となりました。(笑)
装飾物を極限まで削ぎ落としても美しさが際立つのは、
外側だけじゃなく、内側の質にもこだわっているから。
全体的な構成として思ったことは「シンプルだけどこだわって選び抜かれた情報」が入っているんだろうなって。グローバルメニューとか、めちゃくちゃ時間をかけて考えているんじゃないかなって思いました。

それから「YELL(エール)」のメニューページが気になりました。
先輩社員や役員からの応援メッセージ……これははじめて見たかも。
こういう方々がちゃんと言葉にして出してくれていると、就活生の志望意欲も高まりそうだなって感じました。

うんうん。私も横浜さんと一緒で、エールのページは気になりましたね。
他では見ないのでオリジナリティがあるなと思いましたし、就活生からするとシンプルに嬉しいだろうなって!

構成の面で他に気になったところは、TOPページやグローバルメニューも
すごくシンプルであること。TOPページをスクロールしていっても、大きい項目がないんですよね。


普通は「社員紹介」や「対談」みたいに大きなタイトルがあって、その下にコンテンツがあるんですけど、それがない。
でも、写真だけでもどんな情報が載っているのかがちゃんとわかるのが、すごいなって思いました。「シンプルの究極版」だなって!
たしかに!
ここまでシンプルにする勇気はないよね〜。(笑)
うん、ないですね〜。(笑)
タイトルとか入れておいたほうが安心かな?って感じちゃいます!
だからこのサイトはすごいなって思いました。
言葉のインパクトと芸術性の高さが光るデザイン性。
視覚に頼りすぎないから、さりげない仕掛けが面白くなる。
他の採用サイトだと、文字が少なめで、写真やグラフィックで情報を伝えるようなデザインが多いと思うんです。
でも、このサイトは文字も写真もちゃんとボリュームがあって、なおかつしっかりと読んでもらえそうなのが面白いなと思いました。

うんうん。言われてみれば、文字がメインの雰囲気があるね。
私がデザイン面で気になったのは、さっき岡部さんの話の中で出ていた「TOPページがシンプル」なところ。
実は、この左上にさりげなくタイトルが出ていて……

あっ!!!
ここにタイトルが出ていたんですね!?すごい!!
全然気づかなかった!!
そうそうそう!
だから本当に、デザインで邪魔していない感じがすごいなって。
画面が左から右に流れていく瞬間とか、四角い形が流れていってふわっと文字が出てくるところとか……
なんというか、本当に芸術性の高いサイトだなって思います。

それから、アンダーバーが色々なところにあるのが気になりました。
「文字を入力している途中」とか「選択している途中」とか、そんな場面からインスピレーションを得ているのかな?どういうコンセプトなんだろう?って、すごく気になって、色々考えちゃいましたね。

うんうん、たしかに。
どういうコンセプトなんだろう?って。気になりますね!
世の中はいつも変わっているから、
変わることを楽しめる人が心を動かせる。
採用サイトの人物写真って、ニコニコの笑顔のものが多いと思うんです。でも、この会社はニコニコというよりも、真面目な感じや微笑んでいるくらいの写真が多い。
最先端の感じ、イケイケな感じの雰囲気がありつつ、誠実な感じもあるなって思いました。

もうひとつ気になったのが、キャッチコピーの「変わるを楽しめ」という言葉。
この会社、創業が大正時代なんですよね。「大正時代の広告ってなんだろう!?」って(笑)。時代に合わせて変化してきた会社だと思うから、説得力が違うなって思いました。
ほんとですね!(笑) 大正時代からって、すごい。
ね!これからも「変わっていける会社」であるために「変わっていける人」を探しているんだろうなって思います。

私が気になったのは「PERSON」のところ。
このページの中に入っていくと「MY FAVORITE」という部分があるんですが、この写真は他の写真と比べるとラフで自然体なものが使われていて。

ほんとだ!ここ、気づかなかった。
……めっちゃおしゃれ……
めっちゃおしゃれですよね!(笑) こういうオンとオフの切り替えがちゃんとできる会社なんじゃないかなって伝わってきました。
あとは「新人たちが本音で話してみた」という新卒社員の対談が、内容を見るとかなり正直に話されていて。色々と不安がある就活生にとっては、ポジティブじゃないところも知ることができるのがいいなって思いました。
こういうところも知って、しっかり検討するのが就活生の安心材料だなって。


たしかに!
「福利厚生をもう少し頑張ってほしい」……ここまで言ってくれるの、すごいね。なかなかない。
ですよね!
これを読むと、ちゃんと社員の意見を聞いてくれる会社なんだろうな、って思います。
唯一無二の採用サイトは、確固たるオリジナリティと
ホンネや人間性を引き出せる雰囲気づくりを軸としている。
ではでは、まとめに入りましょう!
私がこのサイトで参考にしたいところは、全体的に「オリジナリティ」がものすごく感じられたところです。
これからサイトをつくる側として、自分たちもこんなページや項目を提案していけるようになりたいなって思いました。
うんうん。私も「オリジナリティ」はすごく感じました。
特に「YELL」のところ。手書き文字は他のサイトでもあるけど、役員含め全員でこれをやっているのがいいなって。
役職が上の人たちだと遠い存在のような感じがするけど、その人の人間性がここで垣間見えるのが素敵だなと思いました。
あと、さっき岡部さんの話を聞いて気づいたことがあって。
新卒社員の対談のページみたいに「正直に話して」といっても、普通はなかなかむずかしい。
でも、この対談でここまで正直に話してくれているのは、もちろんその会社の雰囲気もあると思うけど、サイトをつくる側が「和ませる雰囲気」をつくれているのかなって思いました。
なるほど!そうかもしれないですね。
ね!カメラを向けられると、どうしても緊張してしまうだろうし。
これからはサイトを制作する上で「お客さまが本音で話せるような雰囲気づくり」についても、考えてみたいなって思います。
