

日々、さまざまなサイトを研究しています。
「心を動かす」プロがつくる採用サイトは、見る者を惹きつけて離さない――株式会社アートフリーク
株式会社アートフリークは、製品の展示会や学会などの空間プロデュース事業や、グラフィックコンテンツ事業を手がける企業です。その採用サイトを開くと真っ先に目に入るのが「アートだけしたい人、お断りします。」というキャッチコピー。就活生でなくとも、思わずドキッとしてしまうような言葉です。どうしてこんなコピーを掲げているんだろう?純粋な疑問が好奇心に変わり、視線は自然と下に続く文章へと流れていきます。そんな株式会社アートフリークの採用サイトについて、喜八屋の若手社員ふたりがワクワクしながらディスカッションしています。
【株式会社アートフリーク】
1990年創業。主力事業は展示ブースやショールーム等の空間プロデュースであり、グラフィックや映像、WEB等のコンテンツ制作も手がける。東京都中央区日本橋に本社を構え、葛西支店と船橋スタジオを有する。デザインをアートではなく、課題解決のための手段だと位置づけており、クライアントとの丁寧なコミュニケーションに軸を置いた提案力を武器とする。メンバー全員をフロントと捉え、チーム体制で数々の大型プロジェクトを成功させた実績を持つ。25年卒マイナビ×日経大学生就職企業人気ランキングでは業種別第6位に選出。
思わず就活生の追体験をしてしまうような強烈なコピーは、
働く人々の本気度そのものに他ならない。
「アートだけしたい人、お断りします。」好きなことを仕事にする夢を抱いたことのある人なら、誰もがグサッときてしまうような言葉ではないでしょうか。痛いところを突かれて逃げ出したくなりそうな気持ちをこらえ、その次に続く文章を読んでみると……ああ、なるほど。この企業の仕事に対する向き合い方と真摯なまなざし、これまでの努力とそこから得た確固たる信念が浮かび上がってきます。これは、生半可な覚悟じゃ挑めない。だけど、きっと飛び込んだらものすごく楽しい。思わず就活生の追体験をしてしまうような巧みなつくりの採用サイトに、今回もおなじみのふたりの興奮が止まりません。この採用サイトは、ものづくりに向き合うすべての人のヒントになるかもしれません。
見る者を突き放すような強い言葉が、
見る者を惹きつけて離さないサイトへの入口だった。
第一印象は、やっぱりこのコピー。
「アートだけしたい人、お断りします。」
一瞬え?ってなっちゃうような強いコピーなんですけど、下に続く文章を読んだら、ちゃんと納得できるのがいいなと思いました。


私も第一印象は横浜さんと同じです。コピーが強くてびっくりしたんですけど、会社名に「アート」があるからちゃんと印象に残ります。
あともうひとつ気づいたことがあって。他のサイトではファーストビューに写真が大きく使われることが多い中で、このサイトはコピーだけに目がいくようなつくりになっていますよね。もう、そこを見るしかない!(笑)
たしかに!絶対にそこを見るようになっているよね。さすがだな……
私ももうひとつ気づいたんですが、ページの下のほうにちょこっとだけ出ている写真がなんかお洒落そう。ファーストビューと同じで、だんだんページを下に進めたくなっちゃいます。

構成としては、LP※1みたいにサイトが1枚でつくられているのが珍しいですよね。
それからボタンを押すと、別のページに飛ぶんじゃなくてモーダルウィンドウ※2が出てくるのも珍しい。
※1
LP:ランディングページの略。ユーザーに特定の行動を促すため、1ページにまとめられた縦長のウェブページ。
※2
モーダルウィンドウ:元のウィンドウの上に別枠で表示されるウィンドウ。 操作が完了するまで表示され続ける。
そうだよね!
私も、このサイトを見て1ページなんだ!とびっくりした。
シンプルでわかりやすくて、絶対に迷子にならない動線で構成されているよね。


そうですね!
あっちこっちいかないから、繋がりがしっかりしているんですね。
文字で読ませる感じもありますし。
うんうん。最初のコピーのあとにもテキストが続いていて、心動かされるようなテキストが並んでいる。詩っぽい感じ!
1ページだからこそできるストーリー感があるというか。うまくできている構成だな〜って思います。

「人を動かす力」がすごい会社は、採用サイトでわかる。
全体のデザインを見て感じたことは「シンプルさ」です。余白がある。
空間デザインの会社だと、施工実績の写真を盛り盛りに使いたくなっちゃう気がするんですけど、それを敢えてコーポレートサイトのほうに全振りしているんですよね。
ここでは人や社風が伝わるようなデザインにしている。

そうですね!私も全体のデザインを見て感じたのは「シンプルさ」でした。
ブルーっぽいグレーと、白黒でスタイリッシュな感じが出ていて統一感がありますよね。
たしかに!
あと、余白を大切にしている部分と、写真を大きく使っている部分で分けているのも印象的だよね。
そうですね!やっぱりクリエーターというかものづくりの会社なので、クリエーターの写真もちゃんと「それっぽい」感じがしていいですよね。こういうクリエーター、いそう!って(笑)。

たしかにいそう!(笑)
「それっぽい」感じ、大事だよねぇ。
他に気になったところは、やっぱり「数字で読み解くアートフリーク」の部分ですね。
あ〜。わかる〜。
あはは(笑)。
この部分、何の数字かを表すタイトルがなくて「わからないから開く」ほうに持っていくのが本当にうまいな〜って思いました(笑)。
見たくなっちゃいます。

ね。私も本当に同じところが気になって、やっぱりタイトルがあるのが普通だと思っちゃうじゃないですか。敢えて数字だけを載せて、押してもらうというのがすごい。
ボタンを押してみて、あ、サークルの数が4つなんだ!って、なりますよね(笑)。

ほんとにね!(笑)
ファーストビューで、コピーだけを見て続きを読みたくなっちゃうのと同じですよね。「人を動かす力」がすごい会社だなって思います。
空間デザインの会社だから、人の動線や行動につなげるプロなんですね。
まとめていきましょう!
参考にしたいポイントは、もう全体的に心動かされる感じというか、勝手に手が動いている感じというか……そういうところを考えてサイトを作っているのが本当にすごいです。
本当にすごいですよね。
私が参考にしたい部分は、さっきもお話したんですけど「数字で読み解くアートフリーク」の部分。敢えてタイトルをつけない!みたいな仕掛けのある構成、見る者が開いてみたい!となる仕掛けを作ってみたいですね。
同じ「数字で読み解く〜」のところで気づいたことがあるんだけど、この「オフィスの壁の数:0枚」って!
この文章を読むと絶対お洒落なオフィスだと思うんだけど、なんと写真が載っていない!すごい仕掛けじゃない?

え、すごい!本当ですね!
この文章を読んだら、どんなオフィスなのか気になっちゃう!
うわ〜!これどういうこと!?
あははは(笑)!ね、どういうことなんだろう!?気になる。
ああ〜ない〜。どこにも書いてないよ〜(笑)。
就活生に「会社説明会に行ってみたい!」って思わせるつくりですよね。なんというか、全部を見せずに勿体ぶるところがあってもいいんだなって思いました。
本当に参考にしたいサイトですよね。
あと、こんなにボリューム感のあるサイトなのにページ数は1枚なので、多ければ良いってわけじゃないんだなということも、勉強になりました。
ああ、たしかに!そういえば1枚なんだった!(笑)
ありがとうございました!